失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

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発売元: 中央公論社
著者: 戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎

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種類: 文庫
EAN: 9784122018334
ISBN: 4122018331
レーベル: 中央公論社
製造: 中央公論社
ページ数: 413
出版日: 1991-08
販売: 中央公論社
製作: 中央公論社

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評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 日本人と日本の組織を理解するのにとても役立つ
コメント: 6人の学者による研究成果。その目的の一つは以下の文に集約される。

  本書は、大東亜戦争における日本軍の失敗を現代の組織一般に
  とっての教訓として生かし、戦史上の失敗の現代的・今日的意
  義を探ろうとする。(P25)

この目的を達成するために、まず、ノモンハン事件から沖縄線までの事例
をわかりやすく提示し、次に、その失敗の本質に迫っていく。

  ノモンハン事件−作戦目的があいまいであり、中央と現地とのコ
  ミュニケーションが有効に機能しなかった。情報に関しても、そ
  の受容や解釈に独善性が見られ、戦闘では過度に精神主義が誇張
  された。(P37)

  本来、戦術の失敗は戦闘で補うことはできず、戦略の失敗は戦術
  で補うことはできない。(P291)


日本人と日本の組織を理解するのにとても役立つ。戦争を経験したことが
ない世代に特に。

評価: Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5
概要: 歴史的名著
コメント: "戦略論"と"組織論"
どちらの観点からも、非常に付加価値の高いことが書かれている。

"戦略"
「目的」不明確<明確
「戦略志向」短期決戦<長期決戦
「戦略策定」帰納的<演繹的
「戦略オプション」狭い<広い
「技術体系」一点豪華主義<標準化
"組織"
「構造」集団主義<構造主義
「統合」属人的統合<システムによる統合
「学習」シングル・ループ<ダブル・ループ
「評価」動機・プロセス<結果

ただ私にはケーススタディーが難しい。。

評価: Average rating of 3/5Average rating of 3/5Average rating of 3/5Average rating of 3/5Average rating of 3/5
概要: 戦争の戦歴がわからないと理解しずらい。
コメント:  名著であることは、評判から上がっているが、戦争の状況を理解するのに四苦八苦したため、戦略、思想については、整理するのが難しかったです。戦場の評価から勉強してみることが必要。戦争の評価が功罪あるため、仮定でどのように戦略を取るべきであったか、という点についてはよくわからなかったです。

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: ただの組織論以上の内容
コメント: 旧日本軍がなぜ大戦に敗れたのか、ということを戦術レベルではなく旧日本軍の「組織」としての戦略策定という観点から
かなり詳しく分析されています。
いくつかのターニングポイントとなった重要な作成での失敗例と、それに対する大本営の戦略策定と戦地での戦術の乖離
などがいくつも取り上げながら分析されているので、すんなりと理解することができます。

さらには後半では旧日本軍と米軍での戦略策定の違いについても触れられています。
この辺については、現在の組織論や経営論にも通じるところがあるので非常に面白いです。
例えば、戦闘機や戦艦の製造について

●日本軍は一点豪華主義で多種多様な様式が存在したため量産化に失敗していた
●対して米軍は設計の汎用化に成功しており、同じモデルの戦闘機や戦艦を低コストで大量生産していた

この辺の米軍の戦略は現在の工業品生産にも通じるところがあると思われるのですが、このような現在でも通じると思われる
考察や分析が随所に出てくるので最後まで飽きずに読むことができました。

それと同時に60年以上過ぎた今でも政府を含め様々なところで、この本に書かれている旧日本軍が犯した失敗を繰り返して
いる様子が見られる(例えば会議で正論を言う人よりも声の大きい人の意見が遠ってしまうとか)ので、現状の自分の周りで起きて
いることと対比しながら読み進めると、根本的なところでは日本はまだ戦争を引きずっているということにも気付くかもしれません。

単なる組織論としても興味深いですが、それ以上にいろいろなことに気付かされる1冊です。

評価: Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5
概要: 戦略に関する宝石のような貴重な文献
コメント: 成毛眞さんオススメの名著。

現代組織の在り方を日本軍の失敗の本質的な分析からひもとく。テーマは旧日本軍なのに、戦史研究が目的ではない。むしろ、組織論、経営学、意思決定、リーダーシップなどの分野におけるプロが執筆チームを組んでおり、アプローチとしては非常に興味深い。

「日本軍は、各々の作戦において、組織として戦略を策定し、組織としてこれを実施し、結果的に組織として敗れたのである」

失敗の分析から得られた教訓は、どれも示唆に富んでおり、現代社会の日本人や日本企業の体質をそのまま浮き彫りにしていて、会社の状況にあてはめてもまったく違和感がない。

いずれにしても、一度は読んでおくべきmust read本であることは間違いない。

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